コロナウイルスの感染拡大が続いています。
当院では2月末から診察はオンライン診療に切り替えて、なるべく来院者様の数を減らしています。
また、手術も数の制限と感染のリスクが高い部位(鼻、口腔)は現在中止しています。
政府の求める、接触8割減少くらいになっていると思います。
美容外科は不要不急の性格が強いものですので、ご理解ご協力をお願いいたします。
自粛診療のため時間がありますので、4~5年前から伸び伸びになっていた眼輪筋切除の理由について
非常に詳しく、わかりやすく解説していきます。
かなりの内容になりますので、連載形式でやっていこうと思います。
当院では開業以来10年以上にわたり、眼輪筋を切除する眉下切開を行ってきました。
一方、皮膚切除のみの眉下切開を行っているクリニックが多く存在します。
手術をお受けになる前に複数のクリニックに相談に行かれると思いますが
クリニックごとで説明が大きく違うため、混乱されている方が多いです。
眉下切開のカウンセリングで質問されることが多いのがこの二つです。
① 眼輪筋や脂肪を切除すると将来目がくぼんだり、凹凸ができるので
取らないほうがいい、と言われた。
② 皮膚を縫い縮めると眼輪筋は目の奥に入っていくので、切除する必要はない、と言われた。
答えは、どちらも正しくありません。
眉下切開の手術を理解するには、まずは瞼の中がどの様になっているのかを知ることが重要です。
一色信彦先生の’アトラス眼の形成外科手術書’から引用させていただきました。
アジア人の瞼の構造がよく分かります。
青が皮膚、赤が眼輪筋、濃い黄色がROOF、黄色が眼窩脂肪です。
瞼の構造で検索すると、たくさん画像が出てくると思いますので別の解剖図も参考にして下さい。
この解剖図でよく見ていただきたいのは、眼輪筋の厚さです。
眉下部分では特に厚く発達しています。
眉下切開特別講座 眼輪筋切除が必要な理由 連載② 眉下切開の年齢 に続きます。