前回の記事の続きです。
切除した皮膚と切除した眼輪筋の量を比較してみます。
皮膚と眼輪筋は同じ幅で切除しています。
薄い眼輪筋は切除すると小さく縮みますので、
切除した眼輪筋のボリュームが大きいほど、眼輪筋が厚いということです。
まぶたが厚い方は脂肪も切除しています。
20代から60代までで、眼輪筋の厚みにどの程度の違いがあるかを見てみます。
上から順に、皮膚、眼輪筋、脂肪(ROOF、眼窩脂肪)になっています。
※※※この後の記事の文中の写真は、実際に手術で切除した組織になります。
かなりグロテスクな写真ですので、ご注意ください。
まず20代です。
次は30代です
20代から30代は瞼を薄くしたり、二重の形や目の形を変える目的で行いますので、
脂肪切除をする割合が多いです。
昔は眉下切開が適応にならなかった世代です。
次は40代です。
50代です。
40代から50代はタルミを取って元の目に戻したいというアンチエイジングを目的にする方が
主流になってきます。瞼が厚い場合は脂肪切除も効果ありです。
この世代の方も一昔前までは眉下切開は受けられていませんでした。
最後に60代と70代です。
60代以降は以前から眉下切開を受けられていた世代です。
眉毛下皮膚切除という皮膚切除のみを行っていた時代です。
切除した眼輪筋は20代から50代までは、ほとんどの方でかなりのボリュームがあります。
これは、眼輪筋が厚いことを示しています。
60代になってきて、眼輪筋のボリュームがかなり少ない方が見られるようになってきました。
これは、眼輪筋が菲薄化してきていることを示しています。
眼輪筋が薄くなってくると、切除による効果は減少していくため、
皮膚のみの切除でも効果がでてきます。
しかし、眼輪筋の厚みは切除してみてはじめて正確な厚みが判明します。
60代でも眼輪筋が厚い方も一定数いらっしゃいますので、
まぶたが厚めの方は、60代以上でも眼輪筋切除をした方が手術の効果が確実です。
20代から50代までの方は、まぶたが厚くても薄くても眼輪筋は切除すべきで、
まぶたが厚い場合は、ROOFや眼窩脂肪を切除するとさらに効果が上がります。
眼輪筋は表面の皮膚がなくなれば必要ない組織です。
切除してマイナスなのは、一時的な腫れや内出血です。
眼輪筋や脂肪切除で長期的なマイナス要素(痛みやしびれなど)が残ることはありません。
昔の記事ですが、参考にして下さい。https://ameblo.jp/ciel-cl/entry-11860146836.html